あなたはお風呂に入る時、伸び伸びとリラックスできているだろうか。
もしもイマイチ伸び伸びできていない、リラックスできていないのであれば、それは現状のお風呂の狭さにストレスを感じている可能性が高い。
そうであれば、狭いと感じているお風呂をリフォームで広くするのをおすすめする。
なぜなら、狭いお風呂を広くするのは実はそこまで特殊で難しいことではないからだ。
とはいえ、既に設置されたお風呂を広くする方法は一般にはあまり知られていないだろう。
そこで、今回は狭いお風呂をリフォームで広くする方法を解説した。
また、中には物理的に広くできないケースもある。
そのような場合にも少しの工夫で広く感じる、開放感のあるお風呂にするテクニックがある。
そのテクニックを使えば現状感じているストレスを軽減できるはずだ。
そちらも併せて解説しているので、ぜひ参考にしてほしい。
お見積もりはこちらからお風呂のリフォームの際、できれば浴室を広げたいというご要望をいただく事も多い。
理由を伺うと以下のような回答をいただく事ができた。
ユニットバスが普及し始めた1990~2000年代は1216サイズ(0.75坪)が主流であったため、大人が足を伸ばして入浴することができない。
そのためリフォームを機に足を伸ばして入浴ができる1616サイズ(1坪)にサイズアップすることがほとんどだ。
実際、近年の新築住宅では1618サイズ(1.25坪)や1624サイズ(1.5坪)などの広々としたユニットバスが採用されることも多くなっている。
お見積もりはこちらからお風呂をリフォームで広くする場合、メリットもあるがもちろんデメリットもある。
ここでは狭いと感じるお風呂をリフォームで広くする時のメリット・デメリットを解説する。
狭いお風呂をリフォームで広くするメリットには以下のようなものがある。
狭いお風呂だと足を伸ばすことができなかったり、子育て時や介護時に身体を動かすスペースが少ないことでストレスを感じたり、思わぬ怪我につながる場合がある。
広く大きいお風呂へリフォームすることでそのようなストレスや危険を軽減できるだろう。
狭いお風呂をリフォームで広くするデメリットには以下のようなものがある。
浴槽が大きくなれば貯めるお湯の量もより多く必要になる。
その分、水道代やガス代が高くなってしまうのがお風呂を広くした場合のデメリットだ。
また、浴室が広くなることで湯気によって室温が上がりづらくなる。
夏場では気にならないかもしれないが、冬場は以前より寒く感じる。
その他、浴室が広くなれば掃除の範囲も広がるのでより時間がかかるだろう。
お見積もりはこちらから狭いと感じるお風呂はリフォームすることで現状より広いお風呂へサイズアップすることができる。
その方法は主に以下の3種類だ。
最も手軽にお風呂を広くできるのはユニットバス自体をサイズアップすることだ。
逆に浴室部分を増築するのは費用もかなり必要になってくる。
現在設置されているユニットバスから、より大きなユニットバスに交換することでお風呂を広くすることができる。
以前までのユニットバスはサイズ展開が少なく、本来の浴室空間よりも小さいユニットバスが設置されていることが多い。
なので、ユニットバスと浴室空間の間に十分なスペースがあればお風呂を広くすることができる。
ただ、一点気をつけておきたいのがユニットバスをサイズアップできるだけのスペースが壁裏にあるかどうかだ。
リフォームの際は、点検口や図面でしっかり確認してもらおう。
サイズ | 浴室の内寸(cm) | 坪数 |
1216サイズ | 120×160 | 0.75坪 |
1317サイズ | 130×170 | |
1418サイズ | 140×180 | |
1616サイズ | 160×160 | 1坪 |
1717サイズ | 170×170 | |
1618サイズ | 160×180 | 1.25坪 |
1620サイズ | 160×200 | |
1624サイズ | 160×240 | 1.5坪 |
1818サイズ | 180×180 |
一般に1616サイズ以上のユニットバスなら狭く感じることは少ないだろう。
また1620サイズなどであればお子様とお風呂を楽しんだり、車椅子を浴室内に入れることもできる。
ユニットバスのサイズアップができない場合や、在来工法のお風呂を広くリフォームしたい場合は浴室・脱衣所の間取りを変更するのも手だ。
浴室と脱衣所の間仕切り壁を一度撤去してしまい、浴室を広げて脱衣所側を狭くすれば、より広いお風呂へとリフォームできる。
壁を撤去というとかなり大掛かりな工事のようだが、ほとんどの場合で間仕切り壁は住宅の構造に影響しない。
なので工事費用や工事期間が大幅に増えることはないので安心してほしい。
また、ユニットバスのサイズアップにあと数cmだけ足りないという場合は、間仕切り壁を薄くすることで足らない分だけ浴室空間を広くすることも可能だ。
これであれば脱衣所を狭くすることなく、ユニットバスをサイズアップしてお風呂を広くすることができる。
もともと脱衣所がそこまで広くないなど、間取り変更も難しい場合は最終手段として浴室部分を増築することでお風呂を広くできる。
この方法であれば予算と敷地が許す限り、好きなだけ広いお風呂を作ることが可能だ。
とはいえ工事期間も非常に長くなる上、工事費用がかなり高くなること必須である。
どうしてもお風呂を広くする必要がある場合以外はおすすめしない。
また、そもそもマンションの場合や増築するだけの敷地が無い場合、この方法でお風呂を広くすることはできない点には注意が必要だ。
マンションでお風呂を広くする場合は、ユニットバスのサイズを大きくするか、浴室・脱衣所の間取りを変更するかのどちらかだ。
マンションは建物自体の構造や管理規約による制限があり、増築によってお風呂を広くすることはできない。
狭いと感じるお風呂を広くリフォームする際に注意点したいポイントを2点お伝えする。
これらを知っておかないとお風呂を使えない期間が予想以上に長くなる場合もある。
また、水漏れなどが起これば住宅自体にもダメージが及んでしまう。
もちろんしっかりとした業者であれば当然抑えているポイントなので、そのような事態に陥る確率は低い。
しかし、リフォーム業者の中には売上のために無理なリフォームを強行するような悪質な業者も存在している。
自衛のためにも把握しておいてほしい。
ユニットバスの寸法は壁の内側から測定する内寸で表記されており、壁の厚みは含まれていない。
そのため、仮に浴室空間が1600×1600の場合は1616サイズ(内寸1600×1600)のユニットバスを設置することは物理的に不可能だ。
ユニットバスをサイズアップする時、特に間取りの変更をしたくない場合は壁の厚みも考慮して、浴室ギリギリのサイズは避けよう。
ユニットバスを解体すると目視では確認出来なかった配管が出てくる場合がある。
配管のレイアウトや新しいユニットバスのサイズによっては設置できないケースもあるので、ユニットバスの選定時には設置業者に図面を確認してもらうのがベストだろう。
ご自宅の条件や予算によってはお風呂を広くしたくてもできない場合もある。
無茶なリフォームをすると快適性を損なったり、水漏れの原因になるので注意しよう。
ユニットバスのサイズアップだけでお風呂を広くするなら、壁裏のスペースに余裕が必要だ。
とくにマンションなどの集合住宅ではスペースも狭く、リフォームできる範囲が限られている。
このような場合、お風呂を狭く感じてもリフォームできないことがある。
もともとのお風呂が在来工法の場合、そこにユニットバスを設置すると逆に狭くなってしまう。
これは在来工法のお風呂は浴室スペースを最大限活用できるのに対し、ユニットバスは規格が決まっている上、壁の厚みの分だけ内側に空間が狭まってしまうからだ。
この場合なら、間取りの変更や増築で解決できることがある。
現状よりワンサイズ大きいユニットバスを増築によって設置するには壁とのスペースも考慮して50cm以上の敷地が必要だ。
そのため、敷地にその余裕がない場合は増築でお風呂を広くすることはできない。
また、マンションなどの集合住宅はそもそも増築できないので注意したい。
お見積もりはこちらからどうしてもお風呂を広くできない場合は窓を大きく取るなどの工夫で開放感のあるお風呂にすることをおすすめしている。
以下にお風呂に開放感を出す方法をまとめた。
もちろん立地や予算の都合上すべてのご家庭で取り入れることはできないかもしれないが、中にはお金をかけずに今すぐ実行できるものもある。
ぜひ参考にしてほしい。
窓やガラス張りのドアを採用すると視線が抜けて開放感を出すことができる。
プライバシーが気になるなら曇りガラスにするだけでも十分効果的だ。
また、浴室内を白系統で統一することでそれぞれの境界を曖昧にし、お風呂が広く感じられる。
白一色だと味気ないと感じるなら、浴室の奥側の壁を青などの寒色にするのもいいだろう。
色には前に飛び出して見える進出色と、後ろに下がって見える後退色がある。
後退色に属するのは青などの寒色なので、浴室の奥側を青色にすることで奥行きを出すことが可能だ。
ほかにも不要な物を外に出してしまったり、必要な物でも並列に並べると視線が遮られず、開放感があるお風呂にすることができる。
特にランドリーパイプは立ち上がった状態の目線に近い上、浴室の真ん中を横切る形で設置されるので存在感がとても大きい。
使用しない時は取り外して脱衣所に立て掛けるだけでも全く違うお風呂のように感じられるはずだ。
お見積もりはこちらから今回は狭いと感じるお風呂を広くするためのリフォームを解説した。
以下に今回の要点をまとめておく。
一日の疲れを癒やすためにもお風呂は入浴する全員が伸び伸びできるのが一番だ。
現状のお風呂が狭いと感じているのなら、今回解説した方法で広くリフォームしてみてはいかがだろうか。
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