住宅のリフォームと言えばお風呂。パンフレットやホームページを見るととても素敵な空間ばかり。
最新のシステムバスはパーツの選択肢やオプション機能の種類も非常に豊富になりました。
しかし、お風呂のリフォーム費用には予算があると思います。
様々なラインナップから予算内でお気に入りの製品を取捨選択することはとても難しいですね。
今回は主要メーカーのTOTOのオプション機能をご紹介いたします。
また、更にそれを外すことで得られるメリットもご説明します。
あなたにとって必要なオプション・不要なオプションを把握し、費用の節約に繋げていきましょう。
それではさっそくお風呂のオプション機能についてご紹介いたします。
まず、TOTOでは
というユニットバスのシリーズがあります。
「SYNRA(シンラ)」は「sazana(サザナ)」よりハイグレードのシリーズで、「sazana(サザナ)」には付けることができないオプションがあります。
「sazana(サザナ)」はグレードによってはタッチ水栓ですが、基本的に多くのモデルはハンドルを捻るタイプのものです。一方の「SYNRA(シンラ)」は全て標準でタッチ水栓です。
また、「SYNRA(シンラ)」のシャワーヘッドは3段階の調整ができるコンフォートウェーブシャワーです。一方の「sazana(サザナ)」では調整機能の無いものが標準で,調整機能付きのタイプはオプション扱いになります。
私個人の感想ですが十分「sazana(サザナ)」でも充分素敵な浴室ライフが送れると思います。
そして、今回は少しでも節約する方法をお伝えしたいので、「sazana(サザナ)」を重点的に掘り下げて行こうと思います。
ファーストクラス浴槽(アクリル系人工大理石):人間工学を利用し、「気持ちよい」をとことん科学して生まれた浴槽フォルム。身体にかかる力が分散され、身も心もリラックスできます。
(※今回は節約の記事なので、この機能のお風呂は割愛させてもらいます)
ほとんどのタイプで「魔法びん浴槽」が標準仕様です。「魔法びん浴槽」は、「ラクかるふろふた」という独自の浴槽断熱材と高断熱の風呂蓋によって抜群の保温力を発揮する浴槽です。
浴槽の下に発泡スチロールの浴槽断熱材、お風呂の蓋に発砲ポリプロピレンの素材を用いることで、4時間で温度低下が2.5度以内という保温効果を発揮しています。
入浴時間にバラつきがあるご家庭や寒い冬なども暖かい湯船に浸かることができます。追い焚きする回数も減るため電気・ガス代を節約できます。
「sazana(サザナ)」は、サイズバリエーションが非常に豊富でほとんどのリフォームに対応しています。
価格はPタイプ〉Tタイプ〉Sタイプ〉Nタイプです。※Fタイプ(ベンチタイプ)は、高価な為省略します。
TOTOには、6つの浴槽の種類があります。(※今回ワイドとスーパーワイド省略させてもらいます)
TOTOが「気持ちいい」をとことん研究し、自然とリラックスできる姿勢に導いてくれる浴槽です。
P・T・S・Nタイプは、全てゆるリラ浴槽が基本の仕様です。(※1624と1116のサイズ以外)
1616サイズ以上はステップ付きになっていて、ちょうど段がついているところに座っていただくと半身浴ができます。また、小さなお子さまがステップに座っていただいくことで安心してご入浴することができます。
ラウンド浴槽は節水と入浴間を両立させたタイプです。幅はやや狭めですが、
2段浴槽なので、小さな子どもと一緒に入浴する機会がある人に役に立つでしょう。
Fタイプが標準仕様で、その他のサイズは(1116/1216/1317/1220)この4種類から選択することができます。
節水性を重視されたいという方であればこの浴槽がオススメです。
この浴槽は何といってもデザインが美しいです。出入りしやすく設計されています。
そして、「クレイドル」という言葉には「ゆりかご」という意味があります。浴槽に入った時に”ゆりかごに包まれるような”気持ちいい形状にデザインされています。首の高いところまで浴槽があるので、ゆったり浴槽を楽しみたい人にオススメです。(1216/1317/1616/1717/1620/1818/1220)の8つのサイズから選択することができます。
直線的でシンプルなデザインが好きで、ゆったり大容量で湯船に浸かりたい方にはオススメです。
(1616/1618/1620/1717/1818)5つのサイズの中から選択することができます。
浴槽材質 | P・T・S・F | N |
---|---|---|
お掃除ラクラク人大浴槽 | +120000円 | +130000円 |
FRPバス(ワンプッシュ排水栓) | 0円 | +10000円 |
FRPバス(ゴム栓) | – | 0円 |
1624サイズは、無条件でお掃除ラクラク人大浴槽のスーパーワイド浴槽になります。
1624サイズ以下の人は、浴槽の材質を人造大理石かFRPのどちらかを選択する必要があります。
人造大理石を選択すると10万円以上の費用がかかります。
人造大理石はFRP浴槽と表面の加工が違う為、汚れが付きにくいのが特徴でメリットです。
さらに、実際に見ると人大浴槽にはラメが入っているため高級感があります。
マイナスオプション=オプションを無くすこと
無くすこと、削ることで豊かになれば言うことなし。
日々の快適さと金額を天秤にかけ、そもそもその物自体必要かどうか考えながら読んでいただければ幸いです。
入浴後のお風呂の水を抜いた際に自動的に浴槽内に洗剤が噴霧され、その後にジェット水流で流し洗いを繰り返し、
日々の風呂掃除の手間が省ける機能です。
標準で付いている浴槽手すりを取り外すことで工事費用が安くなることがあります。
手すりを無くすことで、浴槽内のスペースを広く使えるようになり、お手入れも楽になります。
しかし、リフォームによっては条件によっては補助金項目に含まれている場合があります。
予め自治体のリフォームの補助金対象項目を調べておくことをオススメします。
床ワイパー洗浄は、1日の終わりにボタン一つで床周りの見えない汚れや菌を洗い流してくれる機能です。
清掃なしで過ごした1ヵ月後の状態と比べても目に見える効果を発揮するようです。
気を抜くとすぐに発生するカビをボタン一つで解決できるのは非常に嬉しいですね。
デメリットとしては、最後に入浴をした人が洗浄ボタンを押すため、残り湯を洗濯に使えないという声がありました。
この機能はカウンター下に備わっているので、カウンターを外すことはできません。
という人はマイナスオプションに出来ます。
床ワイパー洗浄はいらないけど、カウンターが付けたいにはこちらの機能で十分です。
※「sazana(サザナ)」ではカウンターなしのマイナスオプションが可能です。もちろん金額も安くなります。(カウンターなしも参考価格は-2万円ほどです)
鏡に白い水アカが付着しているのを見るとガッカリしますよね。
しかし、こちらは、炭素の膜で鏡の表面を覆う加工を施すことで鏡自体が水あかのこびり付きを抑えます。そもそも汚れが付きにくい鏡であれば、今までの苦労から解放される素晴らしい機能です。
お風呂で洗顔やムダ毛処理の為に浴室に鏡が欲しい人にはとても嬉しいですよね!しかし、本当に浴室に鏡が必要でしょうか?昔に比べムダ毛処理も電動で出来る種類も豊富です。
昔から浴室に当たり前にいた鏡ですが、一度浴室で無くても出来ないか、浴室の鏡の用途を考えてみるのはいかがでしょうか?
TOTOシャワーヘッドは、
用途や好みに合わせて様々な種類のシャワーがあります。
「コンフォートウェーブ」シリーズは大粒の水をスイングしながら出すシャワー、「エアイン」シリーズは空気を水に取り込むことで大粒の雨のようなシャワーを作り出すシャワーです。
どちらのシャワーも節水率35%で、普通のシャワーよりガス代も水道代も節約できます。
私個人の体験談としては確かに気持ち良いけどよくわからなかったです。(手で体験するからかもしれません)
しかし、シャワーメインに洗う人は、頭、顔、洗う部位によってシャワーの心地よさを手元のスイッチ一つで変更できるという点はとても便利だなと感じました。
TOTOのシャワーは様々な種類がある分、今までのシャワーにそこまで不満がない人や洗い流す方法として湯船の湯をメインに利用する人は、マイナスオプションの一つにしても良いかもしれません。
TOTO独自の風呂蓋です。「魔法びん浴槽」と同時に使用することで効果を発揮します。
しかし、以下の項目に当てはまる人はマイナスオプションにしてはいかがでしょうか。
ただし、減らしても安くはならない可能性もあります。しかし、使わなければ、捨てる時にお金がかかるので、はじめから使う可能が低い人は無くした方が良いと思います。メルカリでも新品の商品がたくさん出品されています。
最初から不安な人は外しておいて、使用する時点でそういったツールで購入するというのも選択肢としてあっても良いかもしれません。
住居の気候が温暖で、浴室の設計をうまく出来れば暖房機能をつけないという選択も可能です。また浴室といっても、浴室にあまり入ることを元々しない人やシャワーだけの人などにも外すのも良いかもしれません。
標準はシャワースタンドが付きますが、こちらも取り外すことができます。
リフォームの種類にもよりますが、浴室に窓が必要であるか考えることで大きく節約できます。
窓があることでのメリットはで採光や換気ができます。しかし、実際に窓をつけない方がお掃除も楽になり、浴室も暖かくなります。
また、換気も窓を空けて換気するより換気機能を利用した方が浴室のカビを防ぐ効果があらゆる研究で証明されています。
昼間の景色を楽しみながら入浴しているパンフレットや HPが多く見かけますが、実際日が暮れてから入浴する方が多いのではないでしょうか。
ユニットバスの加工費は窓が多ければ多いほどコストも嵩みます。逆に言えば窓は一つ減らすことで大きな減額にもつながります。浴室の窓はデメリットも踏まえ本当に必要か考える重要なポイントの一つであると思います。
入浴剤は、成分によっては配管を傷めたり、目詰まりを起こしたりすることがあり、給湯器の寿命を縮めてしまいます。
家族の生活スタイルによって、追い焚き機能を付けるか付けないかを選択すると良いと思います。
追い焚き機能は、お湯の温度を保ちたい時間が1時間以上であればお得になります。
しかし、保ちたい時間が1時間未満なら自動保温がお得です。
自動保温は1回あたりのガス消費量は少ないのですが、長時間温度を保つために何度も温め直していると、追い焚き1回分よりガス代が高くなってしまいます。
ただ最初に付けないと途中から付けたいとなってもなかなか難しいので、家族で話し合うことが大事になりそうです。
このリモコンがあることで、浴室と室内とのコミュニケーションが可能であったり、お湯の温度シャワーの温度を変更することができます。
しかし、浴室で変更しなくても、居室の方に一つ付いていればそちらで変更することが可能である為、浴室側を減らすことが可能です。
コミュニケーション機能をあまり使用しなければ、マイナスオプションにできます。
先ほどまではマイナスオプションを紹介しましたが、ここからはつけた方が良いオプションまたはよく考えて欲しいオプションを紹介します。
ネーミングが全てを物語っているますが、順に詳細を説明します。浴室床は元来「冷たくて硬い」が当たり前でした。しかし、このお商品は床断熱することによって、足元が「ふんわりした畳のような柔らかさ」になるのが最大の特徴です。
ただ床暖のようなイメージではなく、冬などある程度の冷たさは感じます。しかし、足を引っ込めたくなるような嫌な冷たさは無くなるようです。小さなお子様やや要介護の高齢者と一緒にお過ごしの人にはとても安心で優しい機能だと思います。
またお掃除ラクラクと謳っているので、もちろんお掃除にも優れた機能があります。床の表面に特殊処理を施した親水層の効果で、皮脂汚れと床の間に水が入りこみ、汚れ落ちがスムーズです。ゴシゴシせずにキレイが保てるので、「お掃除がラクラク」と評判です。
デメリットとしては、特殊加工の溝の為、通常のタイルなどツルツルした床に比べると若干流れるのが遅いようです。またお風呂の椅子やシャンプーラックを利用する人は、床が傷つきやすいようです。
使いやすい形と抗菌・防カビ効果でいつもキレイ♪シンプルで凹凸が少ない形状の排水口周りや排水筒、ヘアキャッチャーは汚れがつきにくく、洗いやすさが優れています。
トラップカバーを開けた時に見える部分の全てが抗菌・防カビ仕様という嬉しい機能です。ぬめりやカビ汚れの増殖を抑え、お掃除を楽にしてくれます。
ヘアキャッチャーは、「らくポイヘアキャッチャー」で髪の毛が絡みにくい独自の構造をしています。
そして、「お掃除ラクラクほっカラリ床」を同時に利用することで、「1週間経っても排水口のヌメリが発生していませんっ!」と感動の声が。
三乾王は4つの機能があります。
今までの機能より突起している点の説明と評価をご紹介します。(※涼風は省略)
TOTOの三乾王は、気温20℃以上の夏なら約3時間、冬なら8時間ほどで約18枚の衣類を乾かせます。
ただし、厚手の衣類は温風が直接当たらない場所では乾きにくく、寒冷地では電気代がかかりやすいとのこと。
電気代を抑えたい場合は、洗濯機の乾燥モードを主に使い、三乾王を補助的に使うのがおすすめです。
浴室暖房機能には、「入浴前・入浴中」の2モードがあり、とても好評です。
入浴前モードは強風で一気に暖まり、従来の浴室暖房に近い機能です。入浴中モードは弱い温風で優しく温めてくれ、逆に温まりすぎで不快になることを抑えてくれます。これにより、ゆっくり心地よくお風呂を楽しめるようです。
浴室の換気機能に「強|弱」あります。換気が「強」24時間換気扇が「弱」モードです。
「強」を活用すれば、入浴後の湿気を素早く取り除くことができます。お風呂上りに洗面室で髪を乾かす人も多いため、改善が期待されます。
また、立て続けに入浴する人にも快適な環境を提供できます。24時間換気はオン・オフで切り替えることができ、冬の入浴時や窓を付けた浴室でも節約できます。
【デメリット】
三乾王は衣類乾燥機利用時の電気代が高いデメリットがありますが、夫婦共働きで夜に衣類を乾燥させたい人や利用しない浴室空間を使い分けることによって、効率よく利用する方にはオススメの商品です。
「sazana(サザナ)」の浴室ドアは、9タイプから選ぶことができラインナップが豊富です。
基本仕様は折れ戸で、引き戸や開き戸にするとオプションで+15,000円~185,000円価格が高くなります。
また、折れ戸の場合でもカラーがホワイト以外のブラックやシルバーを選択すれば、+25,000円に必要です。
更に、引き戸と開き戸にはいくつかのタイプがあり、引き戸には(片引戸・3枚引戸・2枚引戸)の3タイプ、
開き戸には、(すりガラス・透明強化ガラス)に加え、W500やW800サイズのフルタイプもしくは、
ハーフタイプのFIX窓が付いた(このタイプはTOTOだけ)5タイプあります。
TOTOの最初の価格設定内に収まらない為、少し基本仕様以外の選択をすることに躊躇ってしまうかもしれませんが、
ここは価格だけで考えず自分達のライフスタイルに合う使い勝手やデザインをイメージして、ドア選びをすることをオススメします。
その為に、簡単に折れ・戸引き戸・開き戸の3種類の簡単なメリット/デメリットを記載し、
使い勝手やデザインと価格を考慮した上でドア選びのお役に立ててください。
【メリット】
【デメリット】
省スペースで設置が可能で、ドアの設置費用も安くすむ一方、掃除が厄介でカビや汚れが溜まりやすく、故障しやすいです。
特に小さな子供がいる場合は安全性にも注意が必要です。
【メリット】
【デメリット】
メリットは、開放感のある浴室を実現でき、入浴中に家族が倒れた場合にも救助しやすく、安全性が高いこと。しかし、床にレールや溝を作る必要があり、掃除が大変です。浴室レイアウトによっては導入しにくい点があります。また、他の種類のドアに比べてコストが高いため、予算を抑えたい人には不向きです。
【メリット】
【デメリット】
開き戸は最も掃除がしやすいドアです。体重をかけやすいため、小さな子どもや高齢の家族でも開閉しやすい点もメリットです。浴室側に開く仕様だと浴室で家族が倒れた際に救助が困難になるデメリットがあります。また、開閉のためのスペースを空ける必要がある点や、脱衣所側に開く仕様では床に水滴が落ちる点もデメリットです。
標準はブラケット(壁付け)です。ブラケットだと照明の上にホコリが溜まります。
それを解決してくれるのと、尚且つ浴室空間がオシャレになる天井付けのダウンライト。
LEDランプ交換時期と手配の面倒調べる
『せっかく標準でついてるのに…』という心理が働きがちですが、自分の中の優先順位を考えることが重要です!
“今の生活で困っていること?” “今も毎日ほしいと感じている機能?”と冷静に考えると、そうではない場合も多いです。
冷静に、自分にとって絶対外せないもの、あったらいいなと思うもの、どっちでもいいもの、ない方がいいもの、と順位をつけてはいかがでしょうか。
この記事がリフォーム費用を抑えつつ、あなたにとって快適な浴室空間を叶えられることを祈っています。
TEPPAN REFORMではお風呂リフォームの際にお客様に最適なオプションのご提案を行っていますのでお気軽にお問い合わせ・ご相談下さいませ。