「マンションでのお風呂リフォームを考えているけど費用相場はどれくらい?」
「どんな浴槽を選ぶのがおすすめ?」
「何か注意することってあるの?」
マンションでのお風呂リフォームは費用相場はもちろん、戸建てとは違うマンションならではのわからないことがたくさんありますよね。
ここでは
の費用の違いや部分リフォームの費用について、また、マンションの規約に関する注意する点などをご紹介します。
お風呂リフォームを考えている方はぜひ参考にしてくださいね。
戸建て用のお風呂リフォームの費用相場を知りたい方はこちらをご覧ください。
一般的にマンションのお風呂リフォームにかかる費用は約100万円前後です。これは、選ぶグレードやお風呂の大きさ、浴槽の材質などで変わってくるため、施工内容によって大きな金額の差が出てきます。
一般的な工期としては早ければ2日程、長くても1週間あれば完了します。
お風呂にも各メーカーによってグレード別に商品を選べるようになっています。例えば「TOTO」で販売しているマンション用浴室のグレードは3種類あり、
があります。
例としてTOTOを挙げましたが、他のメーカーもこのようにグレードに差をつけ、購入者の要望にあった機能をそれぞれ差別化しています。
ハイグレード | 70万円前後 |
スタンダード | 100万円前後 |
ローグレード | 120万円~ |
ローグレードでは簡易的な作りのものが多く、ハイグレードでは高級感のあるデザインで、水栓やシャワーなども高機能であったり、オプションが多くついているといった特徴の違いがあります。
各メーカーのグレード別の特徴やどんなオプションが追加できるかなどしっかり確認しましょう。
マンションのお風呂(ユニットバス)には全てのメーカーに共通の規格サイズがあります。
マンション用のユニットバスのサイズは基本的に
の3つに分かれます。
ユニットバスはサイズが0.25坪上がるにつれて価格も「10万円程度」上がります。
坪数 | サイズ | 幅×奥行き |
0.75坪 | 1014サイズ | 100cm×140cm |
1116サイズ | 110cm×160cm | |
1216サイズ | 120cm×160cm | |
1217サイズ | 120cm×170cm | |
1317サイズ | 130cm×170cm | |
1418サイズ | 140cm×180cm | |
1.0坪 | 1616サイズ | 160cm×160cm |
1717サイズ | 170cm×170cm | |
1.25坪 | 1618サイズ | 160cm×180cm |
1620サイズ | 160cm×200cm | |
1621サイズ | 160cm×210cm |
注意点として、「外側」の構造は各メーカーによって異なります。そのため、同じサイズ表記のユニットバスを設置するのに多少のスペースの違いが生まれます。
つまり、既存のユニットバスのサイズを選んでも、必ずそのユニットバスが収まるとは限らないということです。
間取りを変えず、マンションのお風呂をサイズアップすることも場合によってはできます。その場合、既存のユニットバスの裏側に「どのくらいのスペースが空いているか」がポイントになります。
増築や間取り変更などでサイズアップしたい場合で、特に外壁を取り壊して0.5坪分大きいお風呂にしたい場合などは、倍以上のリフォーム費用になる可能性も。費用対効果をしっかり見極めることが大切ですね。
お風呂の浴槽は「材質」によって種類があり、それぞれで費用相場が違います。
FRP製浴槽 | 約25万円前後 |
人工大理石(ポリエステル系)製浴槽 | 約30万円前後 |
人工大理石(アクリル系)製浴槽 | 約80万円前後 |
ホーロー製浴槽 | 約80万円前後 |
木製(ヒノキなど)浴槽 | 約50万円前後 |
浴槽の素材は、質感はもちろん、お手入れのしやすさなどにも大きく影響します。単純に高い金額の素材を選べばいいというわけではありません。素材の特徴をしっかり理解した上で自分に合った浴槽を選びましょう。
FRPとは「繊維強化プラスチック」のことを言います。標準的な浴槽のほとんどはFRP素材です。保温性や耐久性が高く、カラーバリエーションも豊富で価格が安いのが魅力です。お手入れもしやすいのですが、デメリットとして、汚れが目立ちやすい、時間とともに色あせるといったことが挙げられます。
カラーバリエーションが多く、お手入れもしやすいです。表面が滑らかで、汚れがつきにくいというメリットも。また、温かみがあるため、入浴中にリラックス効果もあります。
ただし、柔らかい素材のため傷つきやすいというデメリットも。
汚れが付きにくく、お手入れは比較的簡単。そして、保温性が高く、独特の滑らかな肌ざわりと、見た目の美しさもメリットの一つです。
ホーローは金属の表面にガラス質のうわぐすりを焼き付けているのですが、それが剥がれるとサビが発生しやすいため注意が必要です。
リラックス効果が高く、耐久性もあります。毎日お手入れをしっかり行えば、長く使えるのですが、少しでもさぼると、カビだらけに。時間に余裕のある方にはおすすめです。
それぞれの特徴を理解した上で、予算も考えながら選びましょう。
「お風呂リフォームをフルでするには予算が…」という方には部分的にリフォームすることをおすすめします。
壁や天井部分はカビが発生した場合、特に目立ちやすい場所です。見た目的にもリフォームをおすすめします。
費用相場は約15万円前後で、工期は長くて2日あれば完了します。
床は壁や天井同様、劣化するとカビが目立ちます。また、滑りやすくなることも。転倒リスクを低減するためにも、早めのリフォームをおすすめします。
費用相場は約10万円前後で、工期は長くて2日あれば完了します。
「あまり費用はかけたくない」という方は、浴室内を塗装するのはいかがでしょうか?手軽にでき、また「浴室内のイメージを変えたい」という場合にもおすすめです。
塗装には複数の塗装材がありますが、費用相場は約15万円前後で工期も長くて2日あれば完了します。
換気扇も時期に併せて交換することをおすすめします。工期は数時間、費用相場も約3万円前後で手軽にできます。
ただし、浴室暖房乾燥機への変更は20万円以上かかります。
マンションのリフォームは、戸建てと違い、自由にできないのが大きな難点です。お風呂をリフォームする際は、以下のような点に注意しましょう。
マンションにはリフォームに関する管理規約が細かく定めてあることが多いです。施工範囲や工事内容などはもちろん、中にはガス給湯器の交換でさえ制約されている場合も。
まずはマンションの管理組合に相談し、施工前には周りの部屋に通知することがほぼ必須となるでしょう。申請は忘れずに。
ちなみに、共用部分のリフォームは特に難しく、浴室に窓を付けるなどは厳しいかもしれませんね。
築年数が古めのマンションでは、配水管が下の階の天井裏を通っている場合が多いため、配水管の移動が難しく、浴室の移動もできません。
マンションのお風呂リフォームでは、階下に対しての防水対策が大変重要になります。
もしも、施工不良などで水漏れが起きた場合、被害に合うのは階下の住民です。深刻なトラブルや、損害賠償に発展しないよう、信頼できるリフォーム会社を選びましょう。
マンションでのお風呂リフォームの費用相場はグレードやサイズ、浴槽の材質によって大きな差が生まれますが、工事費含め約100万円前後でできます。
浴槽に関してはそれぞれの材質によって特徴があるため、自分に合った浴槽を予算も考えながら選びましょう。
また、お風呂を部分的にリフォームすることも可能です。工期や費用も安く抑えられるため、リフォームにあまり予算をかけたくない方におすすめですよ。
これら、お風呂リフォームをするにあたり、マンションならではの「規約」があります。自分たちで勝手にリフォームするのではなく、しっかりマンション組合に許可を取り、ご近所にも通知したりと、ルールを守るようにしましょう。
お風呂リフォームをして、快適なバスタイムを手に入れてくださいね。